株式相場の不安定な局面でどのような行動を取るべきか
がるぼです。今週の日経平均は大きく上昇して終わりました。この動きは私にとって予想外でしたし、他のベテラン投資家の皆さんにも、同じように感じている方が多くいらっしゃるようです。そこで、新型コロナウィルスの影響で不安定だった１月下旬から今週(～2/7)にかけての相場の動きと、自分の行動を振り返ります。
●相場の動きに対する考え方
日経平均は、１月下旬以降、2万4000円台から2万6000円台に急降下。昨年10月頃からずっと上昇を続けてきた日経平均が、ここに来て落ち込みました。１月末の時点では、これまで３か月ほど上昇していたこと＋コロナウィルスの問題がいつ収束するのかメドが立たないことから、「相場の底はまだ見えない」と考えました。
●保有株を売るべきだったか
結論としては、「一旦売っておいてよかった」と考えています（利益というより、感情面です）。相場が不安定な局面に来た時に、保有株に対して取る手段としては、①一旦軽くして（売って現金を多く持って）様子を見る、②我慢して保有し続ける、の大きく２パターンに分かれます。不安定な相場が、しばらく続くなら①、一過性のもの（すぐ終わる）と考えるなら②を採るのが適切な判断と私は考えています。
今回のコロナウィルスの件は、まだ先の見通しが立たないことから、私は①と判断して、保有株をほぼすべて100株だけ残して売り、現金比率を60％程度まで引き上げました。利益の乗っている銘柄が多かったこと、「節分天井」という相場の格言があること、そして２月中旬まで決算発表が続く、といった複数の要因もあり、売る判断はあまり悩みませんでした。
今のところの結果としては、アルテリアネットワークス、エスプールなど、元の価格帯まで戻している銘柄もあるので、一部の銘柄では②我慢して保有でも良かったか、とも考えています。ただ、「どこまで下がるかわからない」という不安感を持って過ごすよりは、一旦売って、冷静に相場を見ることを重視したいというのが私のスタンスです。
●買い戻し、新規買いは遅れていないか
下落からの回復がいつ起こるかわからないように、一旦売った銘柄を買い戻すタイミングも、これまた難しいということを今回も実感しました。
これまでのポートフォリオを大きく変えるつもりはないため、一旦売った銘柄も、落ち着いたらまた買い戻すつもりですが、アルテリアネットワークス、エスプールあたりは、今週に大きく値を戻して、私が一旦売ったときの価格をすでに超えてきてしまいました。正直、「売らなきゃよかった」もそうですが、「もっと早く買い戻せばよかった」と感じる部分もあります。
ただ、ここは来週以降の値動き次第です。直近2/7の相場観が少し弱含んでいたこともあり、週明け以降、もう一度下落する場面があるのではと感じています。過去にも、暴落の場面ですぐに買って、その後にまたガクッと下げて損切り、という経験はありました。
そのため、「ちょっと遅れたかな」くらいで買い戻しに入るのがちょうど良いと考えて、今週はジッと様子見を続けたことは、そこまで悪い判断ではなかったと考えています（一部少しだけ買い戻しました）。100株だけですが、株価上昇の恩恵は受けていますので、そこでも「早く買っていれば」といった精神的なダメージは減らせています。
以上のとおり、保有株の売り、買い戻しいずれも、それなりに自分の考えを持って相場に臨めていたと振り返っています。行き当たりばったりで「下がったから買おう！」「もう全部売ってしまえ！」といった行動を取らずに相場に臨めたのは、自分自身としても成長したなと感じています（過去、そういう経験が何度もありました）。今回の反省点としては、好調な株を、信じて保有し続けることができなかったこと。
「相場の動きなんて誰も読めない」ことは前提としながら、こうした相場をしっかり振り返り、どんな状況でも自分の考えを持って判断できるようになりたいものです。
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